レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作『最後の晩餐』は個人手配できる!予約方法を詳しく

イタリア・ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にある、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画『最後の晩餐』を個人手配で予約してみました。
今回は、その予約方法を共有したいと思います。

目次

『最後の晩餐』は予約が困難!?

『最後の晩餐』は、ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の食堂の壁に描かれました。
それほどスペースが広くないことと、壁画にテンペラ技法を使ってしまったため描かれた直後から劣化が始まったという特有の事情もあり、絵画保護の観点から厳しい入場制限がされています。

そのため、見学は完全予約制。
さらに1回につき15分、同時に入れるのは最大35人、総入れ替え制、という厳格なルールが設けられています。
1日あたり約1000人の枠を世界中の旅行会社と個人が奪い合うわけですね。

さて、パッケージツアーに参加せずに個人手配で『最後の晩餐』を観るための予約方法は主に以下の3つ。

  • オンライン
  • 電話(イタリア語、英語)
  • 電子メール

すべて公式を通しての予約ですので、一番安い料金で鑑賞することができます。

勝負は3ヶ月に1回

公式予約サイトでは、3ヶ月に1回、3ヶ月分の予約枠が開放されます。

早ければ数時間で埋まってしまう枠もあるので、すでにミラノに行く日が決まっているのであれば早めの行動が大事です。
逆に予約をとってからミラノに行く日を決めてもいいくらいです。

今後の対策として、ここ最近の予約開始日を書いておきます。

チケットの期間予約開始日時
2023年11月1日〜2024年1月31日分2023年9月19日(火)正午CET(日本時間20時)
2024年2月1日〜2024年4月30日分2023年12月19日(火)正午CET(日本時間20時)
CET:中央ヨーロッパ時間

ちなみに、毎月第1日曜日は無料開放日になっており、予約開始日時は、直前の水曜日の正午CET(日本時間20時)となっています。

『最後の晩餐』の価格と予約可能時間

価格

大人€ 15.00
18〜25歳€ 2.00
18歳未満無料

予約手数料などはありません。
EU圏内の国民や居住者であれば、他の割引などもあるので、公式サイトをご確認ください。

また、毎月第1日曜日は無料開放日です。
タイミングよくその日に合えば無料で観られますが、無料開放日でも予約が必須です。
しかも同じ週の水曜日(つまり4日前)に予約開始なので、そこまで待っていたら有料枠もほぼ完売という状態になっているでしょう。
はるばる遠い所から行くわけですから、無料開放日は最終手段に取っておくほうが無難だと思います。

予約可能時間

営業時間は、火曜日〜日曜日までの8:15〜19:00です。(最終入場18:45)
月曜日は休館日です。

15分ごとに予約枠が組まれていますが(8:15, 8:30, 8:45, 9:00……といった感じ)、予約できる枠は日によって異なります。
午後からの枠しか予約できなかったり、抜けている時間帯があったりします。
おそらくイベントやツアー関係かなと思いますが、確証はありません。

よって、実際に公式予約サイトを見てみるまで、『最後の晩餐』の観光にあてる時間は柔軟に計画しておいたほうが良いでしょう。

また、以下の時間枠はガイドツアー付であったりワークショップに参加できたりするので、基本料金の他に追加料金がかかります。
その時間枠を選んだ時点で強制参加ですので、注意しましょう。

追加サービス追加料金時間枠
ガイドツアー(英語、イタリア語)+ € 99:30, 10:30, 11:30, 12:30, 15:00, 16:00, 17:00, 17:30
ワークショップ+ € 1511:45, 15:30

『最後の晩餐』の予約方法

電話で予約(最大9枚まで)

電話番号:+39 02 92800360(月〜土 8:00〜18:30)

実際に電話で予約したことはないので、以下『地球の歩き方』からの引用です。

イタリア語のガイダンスに従い、番号を選択すると、数度目に係員につながる。あるいは係員(英語)が直接応答する。
係員に希望日時、人数を申し込む(クレジットカードのNo.、裏面のセキュリティコードが必要)。

『地球の歩き方 ミラノ ヴェネツィアと湖水地方 2019-2020』

聞いただけでかなりハードルが高そう。

電子メールで予約(最低10枚から)

メールアドレス:cenacologruppi@adartem.it

このアドレスに、購入者の名前、購入者のメールアドレス、希望日時(第1希望、第2希望)、人数と全員分のフルネームを書いて送れば良いとのこと。(もちろんすべて英語で)

私たちは英語のメールを書き慣れていないので、こちらもハードルが高そうです。
最低10枚からですし、支払い方法なども謎ですし。

オンラインで予約(最大5枚まで)

やっぱりオンラインが一番便利そうですね。
ここからは実際の予約手順について説明します。

STEP
公式サイトにアクセス

レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』の予約サイトにアクセスします。
https://cenacolovinciano.vivaticket.it/

STEP
まず会員登録を済ませる

トップページの右上「REGISTER」をクリックして会員登録に進みます。

ニュースレターや広告配信はいずれも同意しないを選びました。
希望しなくても問題なくチケット購入できます。

支払い方法は、実際の予約時にもたつくのが不安であれば先に登録しておいても良いと思います。

今すぐ登録を選んだ場合…

支払い方法というより、インボイス情報ですね。
以下に記入例を示します。

まず「イタリア国民の税金コードを持っていません」にチェックを入れます。
そしたら、税金コード入力欄がパスポート番号入力欄に変わります。

つづいて、生年月日と出生地、現住所を入力します。

この画像では最後に「保存する(SAVE MY DETAILS)」を押していますが、会員登録と同時に入力した場合は「CONFIRM」を押してください。

この画面が出てきたら、先程入力したメールアドレス宛にメールが届いているはずです。

届いたメールです。
青字で「ここをクリックしてアクティベート(有効化)してね」と書いてあるので、クリックします。

登録が完了しました。
メールアドレスとパスワードを入力してログインしてみましょう。

右上の表示が変わっていれば、ログイン成功です。

STEP
チケットを購入する

さて、勝負のチケット購入です。
購入する前にログインを済ませておきましょう。

トップ画面をそのまま下にスクロールすると、希望日時を選択することができます。

緑色がチケットがある日、灰色と白色がチケット取れない日。
試しに2月3日(金)を選択してみると…

希望時間を選択する画面が出てきます。
緑色はチケットのある時間、灰色はチケットが売り切れた時間です。

希望時間を選んだら次の画面に進みます。

このような画面が出てきました。そのまま下にスクロールします。

すでにログインしていれば、枚数選択ができるはずです。

枚数選択ができない場合…

このように、枚数選択ができない場合は、ログインまたは会員登録をしてください。

さて、枚数が選択できたら、オプションでガイドブックを買うかどうか聞かれます。
いらなければそのまま、欲しい場合はガイドブックの言語を選んで冊数をいれます。

左下の「私はロボットではありません」をチェックしたら、購入に進みましょう。

チケットがカートに入りました。
支払い完了まで20分間の時間制限があります。

さて、このままでは次に進めません。
価格の左にあるマークをクリックして、チケットを使う人の名前を登録します。

赤の下線を引いた部分には、「チケットは登録された者のみ受け取ることができます。チケットオフィスで有効な身分証明書を提示してもらいます。」と書かれています。
一応、あとから利用者を変更することはできるみたいです。

緑色のチェックが付いたらOKです。
下のほうにスクロールします。

合計金額を確認し、チェックボックスにチェックをつけたら、続けるをクリック。
チェックボックスには、規約を読んで同意しました、規則を読んで同意しました、この購入は取り消せません、という旨が書いてあります。

支払いに進みましょう。
「GESTPAY」と書いてあるところをクリックします。
使えるカードはVisa、MasterCard、American Expressです。

クレジットカード情報を入れて、支払うを押したら、決済完了です。
予約サイトに戻りましょう。

この画面が出たら購入完了です。お疲れ様でした。
念の為にプリントアウトして、現地にもっていきましょう。

なんか価格が違う?

希望時間を選んだ後、価格を見たら、なんか高くなってる?と思った場合、ガイドツアーやワークショップの時間を選んでしまったのかもしれません。

基本料金(€15)+ガイドツアー(€8)+オーディオシステム(€1)=€24
基本料金(€15)+ワークショップ(€14)+オーディオシステム(€1)=€30

別の時間帯が空いていないかチェックしてみましょう。
逆に、少し高くなっている分、直前でもチケットが取れる可能性があります。

予約できなくても諦めないで

希望日の予約が取れなかった、満席だった、と思っても諦めないでください。

さきほど紹介した公式予約サイトは毎日更新されており、空き枠がポツポツ現れます。
特に、行きたい日のちょうど2週間前のタイミングに空き枠が出てきやすい傾向があるようです。
少し価格が高くなりますが、ガイドツアーやワークショップの時間帯で1〜3人ほどであれば取れることも多いです。

それでも予約できなかった、空き枠が出てこなかった、と思っても諦めないで。
まだ3つも手段が残ってますよ。

現地ツアーに参加

『最後の晩餐』入場確約+ミラノ案内3時間コース、といったような現地ツアーが色々あります。
少し値が張ってもいいから絶対行きたい場合には大いに活用するべきでしょう。

「現地オプショナルツアー」と検索してみると色々でてきます。

当日朝に窓口に並ぶ

調べていると、ダメ元で窓口に行ってみたら意外とチケット買えた、と書いている人たちが結構いました。

完売だと思っていても、ツアーの直前キャンセルがあったり、チケットの引き換えに現れなかったり、旅にはイレギュラーがつきものですからね。
特に団体客のキャンセルだとガツンと枠が空くので、予約サイトで取れなかったら、当日朝に足を運んで偵察してみると良いでしょう。

無料開放日に合えばラッキーかも

毎月第1日曜日の無料開放日のチケットは、直前の水曜日(4日前)に予約開始となります。
ちょうどミラノに行く日が第1日曜日なら、直前までチャンスがあり、なおかつタダで観られるかもしれません。
しかし、かなりの争奪戦が予想されます。

最後に

せっかくミラノに行くからには、一生に一度『最後の晩餐』をこの目で拝んでおきたいですよね。

今回は、予約方法を調べ始めたのが、行きたい日程の予約開始前だったので、予約開始とともに落ち着いてチケットを取ることができました。
予約開始時間に何度「更新」を連打しても全然新しい日程が出てこない時は多少焦りましたが。時間まちがえたんじゃないかと。
何事もなかったように3分ほど遅れてしれっと始まったのは、イタリア仕様なんですかね。
旅行で一番大事なのは早め早めの計画だとつくづく感じます。

ここに書いた情報が皆さんのお役に立てれば幸いです。

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